公益社団法人 地盤工学会東北支部受賞業績紹介

2026年9月 掲載 

令和7年度 地盤工学会東北支部賞

令和7年度 地盤工学会東北支部賞 受賞者および受賞業績について

地盤工学会東北支部では,地盤工学に関する身近で地域に密着した事業・研究等を通じ,会員の専門技術力の向上,調査・設計・施工等の効率化・レベルの向上,地盤工学のPR・イメージ向上などに貢献した業績を毎年度公募しております。 応募があった業績については,書面や地盤工学フォーラム東北における発表内容を厳正に審査し,優れた業績を表彰しております。

令和7年度につきましては,以下のとおり受賞者を決定いたしました。受賞者各位に敬意を表し,ここに記載いたします。

貢献的業績部門

仙頭 紀明 氏(日本大学工学部 土木工学科)
千葉 則行 氏(東北工業大学名誉教授)
原  勝重 氏(一般社団法人地盤品質判定士会)
小松 順一 氏(奥山ボーリング株式会社 監査室(兼)企画・事業推進室)


受賞された皆様
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技術的業績部門

支部賞(最優秀賞) 「東北地方の高速道路切土のり面を対象とした機械学習による降雨時崩壊予測手法の開発」
加村 晃良(東北大学)
米澤 翔吾(東北大学)
齊藤 邦和(東日本高速道路株式会社)
澤野 幸輝(株式会社ネクスコ・エンジニアリング東北)
星野 克之(株式会社ネクスコ・エンジニアリング東北)
佐竹 将典(株式会社ネクスコ・エンジニアリング東北)


受賞された皆様
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業績の概要:近年,発生頻度が増加している豪雨に対して,適切なリスク管理と予防保全が道路管理者に求められている。特に東北地方の高速道路は,路線延長が長く,地盤・地質条件が多岐にわたるため,個々ののり面のリスク評価の的確性と,広域で評価可能な合理性を両立させる必要がある。さらに,ベテラン技術者の技術継承が社会的課題となっている昨今,属人的な状況判断に頼るだけでは,今後の対応にも限界が見えてくるため,これまで蓄積してきた多くのデータを積極的に活かすことが重要となる。

このような背景から,本業績は,東北地方における高速道路の全管理のり面を対象に,豪雨時の表層崩壊危険度を評価する手法の開発に取り組んだものである。まず,約30年分の被災時の降雨データとのり面の工学的特性を統合し,大規模データベースを構築した。さらに,ベイズ最適化を組み込んだ深層ニューラルネットワーク手法をあらたに提案し,広域での崩壊危険度評価を可能にするシステムを開発した。本システムは,東北地方の高速道路の切土のり面を対象として,降雨データさえ入手できれば,降雨時の切土のり面の崩壊危険度がデータ駆動型で時系列的に評価されるものである。


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支部賞 「岩手変電所敷地造成工事における発生土有効活用に向けた高含水粘性土の改良と施工」
山川 貴之(東北電力ネットワーク株式会社)
菊地 慶太(東北電力ネットワーク株式会社)
肥田 幸賢(東北電力ネットワーク株式会社)
浜  利男(佐藤工業株式会社)


受賞された皆様
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業績の概要:本稿は,岩手変電所敷地造成工事において,高含水の火山灰質粘性土を有効活用するための地盤改良および施工について報告したものである。工事では約10 万m?規模の切盛土を伴う敷地造成を実施し,現地発生土の有効利用が課題となった。対象土は含水比が高く軟弱であるため,盛土の安定性確保の観点から事前調査および安定解析を行った結果,地震時に安全率が不足することが判明した。対策として,全盛土材の改良案と原地盤のみの改良案を比較し,施工性および経済性に優れる後者を採用した。

原地盤改良では,現地地形に応じて改良範囲を最適化することで,合理的な施工計画を構築した。また,当初廃棄予定であった黒ボク土についても改良により再利用可能とし,購入土の削減および建設残土の抑制といった効果を得た。

以上より,高含水粘性土であっても,適切な改良設計と施工により盛土材として有効活用が可能であり,経済性および環境負荷低減の両面に寄与することが示された。


全景
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原地盤改良
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黒ボク改良状況
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支部賞 「建設発生土を有効利用した静的締固め砂杭工法の実績報告」
石藤 慎吾(東北電力株式会社)
橋本 拓海(東北電力株式会社)
尾崎  崇(鹿島建設株式会社)
石塚 日和(鹿島建設株式会社)


受賞者
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支部賞 「回転式破砕混合工法を用いた火山灰質粘性土のセメント改良について」
新井 健司(大成建設株式会社)
小林 珠祐(大成建設株式会社)


受賞者
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