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平成18年度 地盤工学会東北支部表彰

最終更新日:2007年4月6日(金)

 地盤工学会東北支部では,地盤工学に関する身近で地域に密着した事業・研究等を通じ, 会員の専門技術力の向上,調査・設計・施工等の効率化・レベルの向上, 地盤工学のPR・イメージ向上などに貢献した優れた業績を毎年度表彰しております. 受賞候補の公募を行い,表彰委員会の審査により授賞者を決定し,東北支部総会で表彰を行います. 平成18年度は,以下に紹介する4件(順不同)の業績に対して授賞されました.

(参考)歴代の授賞業績・表彰規定等

泉トンネルの施工(活線拡幅工事)

受賞者:馬上健二(福島県 いわき建設事務所 主幹兼事業部長)
酒井邦夫(福島県 いわき建設事務所 都市・施設グループ 課長)
片寄 健(福島県 いわき建設事務所 都市・施設グループ 副主査)
鈴木直人(福浜大一・三崎特定建設工事共同企業体 所長)
河島 智(応用地質株式会社 東北支社 技術部グループリーダー(設計担当))
推薦者:比留間誠之(応用地質株式会社 東北支社 福島支店長)

発注者:福島県いわき建設事務所 都市施設グループ
工事名:第04-380-0415号 特定交通安全施設等整備工事(泉トンネル拡幅工事)
工期:平成17年3月31日〜平成19年3月20日
施工会社:福浜大一・三崎特定建設工事共同企業体

 泉トンネルは,主要地方道いわき上三坂小野線のいわき市泉町地区に位置し, 昭和30年に供用開始され約50年が経過し,トンネル断面を拡幅することにより, 自転車歩行者道を設置し,併せて老朽化も解消させ, 安全に安心して利用できる道路環境を確保する目的で整備が計画され, 福島県として初めての対面交通を確保したうえでの活線拡幅工事である.
 対面交通を確保するうえでのプロテクターは夜間に設置し, 工事期間中トンネルを通行する歩行者・自転車はピストン輸送を行い, 沿線住民の道路利用形態を出来る限り変更することなく利便性・安全性に重点を置き工事に取組んだ.
 施工にあたっては,現道掘削のため,安全性を考慮し, ブロテクター設置後トンネル内から緩み領域を把握するための探査を行った後に施工を開始した. 且つ,掘削ズリからの重金属類の長期的溶出も懸念され, 迅速法の溶出試験を行い,環境への影響を防止するための予防措置を実施した. 極小スペースのため,小型機械の使用によりサイクルタイムが厳しく, またプロテクター撤去後の片側交互通行でのインバート施工という 厳しい条件のもとでの施工を行い完成に至った.






軟弱地盤大規模開削における山留め支保工の合理化 ―秋田中央道路整備工事 (T291-20)―

受賞者:菅原龍一(秋田県 北秋田地域振興局 建設部 企画道路課)
川村 潤(秋田県 建設交通部 秋田中央道路建設事務所)
石川典男(鹿島建設株式会社 東北支店)
西村元男(鹿島建設株式会社 東北支店)
渋谷昌史(鹿島建設株式会社 東北支店)
推薦者:赤沼聖吾(鹿島建設株式会社 常務執行役員 東北支店長)

 本工事は,秋田市中心部の自動車専用の秋田中央道路建設工事の一環で, 主に久保田城跡お堀にボックスカルバートを開削工法により構築するものである.
 ここでは延長270m,最大幅約30m,深度23mmの大規模な掘削を行う. 支保工である7段の切梁・腹起しを設置し床付け掘削後に順次, 盛替え及び撤去を併行して大断面ボックスカルバートを構築するものである.
 お堀に位置することから地下水位が高く,地質は特に有機質土のN値は0, 同様に粘性土は2〜5,砂質土は9で軟弱地盤の様相を呈している.
 本工事では,掘削における山留め工の安全性を確認するため情報化施工を目的とした動態観測を行った. 計測に基づき地盤物性値の逆解析を行い,山留め壁に作用している側圧を適切に評価し, 盛替山留め支保工構造の設計見直しを行った結果,工期及び工費の縮減が可能となった.
 掘削時と同様,盛替え施工中も山留め工の安全性を確保するため 継続して動態観測の計測データ取得に努めるとともに,この合理化検討の妥当性について検証した.

現場全景

掘削山留め支保工の設置状況

事前混合地山改良工法による,小土被り・未固結地山のトンネル施工 ―東北新幹線の小土被り区間トンネル郡―

受賞者:佐伯則幸(鉄道・運輸機構 鉄道建設本部 東北新幹線建設局 工事第三課)
佐原圭介(鉄道・運輸機構 鉄道建設本部 東北新幹線建設局 技術管理課)
石山民一(鉄道・運輸機構 鉄道建設本部 東北新幹線建設局 十和田鉄道建設所)
推薦者:三輪 誠(鉄道・運輸機構 鉄道建設本部 東北新幹線建設局長)

 東北新幹線で上北平野地域の新第三紀鮮新世から第四紀更新世の海成段丘に位置する 小土被り(20m以下)のトンネル郡(13か所:合計延長17.4km)のうち, トンネル上の土地の制約から極小土被り部(5m程度以下)を非開削でトンネルを構築するため, 検討を行った結果,土地の休耕期間に開削を行い天端部付近に事前改良による改良体を構築して, 埋め戻し復旧した後山岳工法によりトンネルの施工をする「事前混合地山改良工法」を採用した.
 この工法の特長は,極小土被り区間において, 所定の強度を有した梁状の改良体がトンネル天端部にあるため,切羽の安定性が向上し補助工法も省力化でき, 安全性・施工性及び経済性に優れているところである. この工法は,東北新幹線・牛鍵トンネルにおける試験施工を経て採用し, 優れた施工実績を基に,現在5箇所のトンネルで施工中であり, 同様の条件で広く適用されることが考えられる.

浅層混合処理:この後事前混合処理盛土と埋戻しを行なう.

山形自動車道月山湖PA地すべり対策工事

受賞者:塩坂雅史(東日本高速道路株式会社 東北支社 山形管理事務所長)
推薦者:阿部公一(東日本高速道路株式会社 東北支社 管理事業部長)

 山形自動車道月山湖パーキングエリアの位置する西川IC〜月山IC間は, 地すべり指定地域及び地すべり地形を呈した箇所が多い路線で, 建設当初から対策工を実施し,供用後においても24時間の地すべり自動監視体制をとって警戒に当たってきた.
 月山湖パーキングエリアは,平成14年の融雪期において地すべりによる滑落段差・開口亀裂が出現し, 調査の結果,幅120m,奥行き400m,土塊厚25〜30mを有する, すべり面傾斜角約10°の大規模な地すべりと判明した.
 対策工事としては,平成14年から上り線を閉鎖して約71,000立方メートルの排土による応急対策, 集水井及びエリアの形状変更を伴う復旧工事を完成させ,平成17年の冬季前に供用を再開し, 太平洋と日本海を結ぶ道路の休憩施設の役目を果たせるようになった.
 現在でも,西川IC〜月山IC間は地すべり危険箇所5地区において 24時間の自動監視体制で警戒に当たっている.

地すべり発生前(H14.10現在)


復旧完成後(H17.9現在)

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